田辺三菱製薬で検査に関する事件が起こった。
この会社の前身のひとつは、ミドリ十字。
薬害エイズ問題の血液製剤、
C型肝炎でも問題を起こしている。
当然、会社は再発防止のために
様々な手立てを行っている。
しかし、問題は起こる。
コンプライアンス強化。
ルールの見直しと強化。
・・・
しかし、問題は繰り返される。
規制を増やしても、
ルールを厳格にしても
運用するのは人間。
以前、原発で裏マニュアルでバケツで
放射能の被ばくにあった問題があったが、
ルールを厳しくしても、問題はなくならない。
「こんなに厳しいルールで運用しています」
という言い訳づくりでしかない。
最近多い、組織活性の研修で多い課題がまさにこれ。
ルールと現場の乖離。
ルールを厳しく運用しようとすればするほど、
問題は巧妙に隠され、裏マニュアルとして
表にでなくなる。
現場で起こっていることが
本社/本部では見えなくなる。
現場を支配しているもの・・・
これを見極める必要がある。
支配している考え方は何か。
その空気をつくりだしているモノは何か。
人(特定の個人)?
仕組み(多くは評価制度)
昇格の基準?
受け継がれてきた風習?
そこに手をつけなければ変わらない。
そこを認めなければ変わらない。
そのためには、血を流すことも必要。
だが、社内だけでは
追求することは難しい。
田辺三菱製薬は、氷山の一角。
大きな問題を内包し、変われない企業がいかに多いことか。