就活本のES添削や面接指導を読んで、
感じていた違和感の原因がひとつ解明。
”話を盛る”文化が浸透している。
話を面白くして、その場を盛り上げる。
全くの作り話はNGだけど、
あるネタを大きく膨らますこと(盛る)ことは、
ありなんだ。
仲間内の”話を盛る”延長に
ESや面接がある。
あるESの添削を見ると、
何度か添削を繰り返すことで、
「ここに書いてある人すごいなあ。俺のこと?」
って感じになってしまう。
でも、全くの作り話ではないから、
違和感なく受け入れてしまう。
この流れで面接に突入しても、
普段から”盛ること”に慣れている彼らは、
面接官を騙すことは簡単。
そもそも、騙してるって感じてないからね。
学生のこんな話もある。
「サークルの苦労話をでっち上げたりする人
もいましたよ。サークルのキャプテン派と
反キャプテン派に分裂したとき、このままでは
いけないと思って両方の話を聞いて、
仲裁に入って……みたいな。
みんな、面接担当者に突っ込まれたときの
練習までするんですよ。面接の時間は
それほど長くないから、作った自分で
十分通せるんです」
その結果内定が出て入社しても、
合わなくて、辞めてしまう。
(結局自分を偽って入社してるんだから)
こんな就活指導にどんな意味がある?
頭のいい学生は、こんな茶番、
そうそうに呆れて、日本企業に愛想を尽かすだろうし、
そうでない学生は振り回される。
時々、神様スペックの学生、なんて話も聞くけど、
その実態は、うまく盛っただけ。
ということを変えるために、
やっと動き出します。