結局すぐに観てしまいました。
「ノルウェイの森」
原作のイメージを壊されることなく、
ほっとしました。
以下、ネタばれあります。
どう考えても、どのシーンも
菊池凛子と直子が結びつかない。
これは全く別物の映画になっている。
としか考えられない。
主要な人物、1人ひとりの描き方が
表面的すぎる。
直子役の菊池凛子は論外だけど、
直子がどんな人だったか、永沢さん、ハツミさん、、レイコさんも
緑、
描き切れていない。
永沢さん、ただの金持ちの女好きだし、
寮の中で、どうしてワタナベと友人になったのか
大事なエピソードが描かれていないし、
緑がワタナベくんのことをどうして好きになったのか
ワタナベくんとの関係がどうやって深まっていったのか
も描いていない。
レイコさんに至っては、ただのおかしなおばさんになっている。
あの小説を2時間余りの映像にすることは
難しいと思うが、ちょっとひどい。
が、原作のイメージとあまりのもかけ離れていたために、
逆に原作のイメージを壊されずにすんだ。
監督が悪いのか、誰が悪いのか・・・。
別の制作スタッフのノルウェイの森が観たい。
37歳のワタナベがB747でハンブルグ空港に
着陸するシーンから始まる、
本当のノルウェイの森を。
渋滞の首都高速でタクシーのラジオから
ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』が流れてくるのが
1Q84であるのと同じように。