人事制度の構築や改訂作業に関わっていて
感じることがある。
それは、
”成果主義”が企業を弱くしたのではないか。
ということである。
能力があって、高い成果を上げた社員と
あまり成果を上げることができなかった社員の
差を大きくする。
この考え方は間違っていない。
しかし、同時にベアと定昇を廃止してしまった
ことが大きな問題ではないだろうか。
ベア・・・給与全体のベースアップを行うためには、
企業全体の生産性を上げていかないといけない。
そのために経営者は、競合各社はもとより、
世界全体の環境の変化に敏感になり、
先手先手を打っていく必要がある。
つまり、経営に緊張感が生まれる。
また、海外の安い労働力をベースにした
安い製品に対抗するためには、
自らのポジションを変えるか、
新たな収益源を生み出さないといけない。
単に社員の賃金を据え置いて、
海外の安い労働力と競争する、
という発想にはならなかったはずだ。
定昇も同じ。
1年間の仕事の成果によって、
定期昇給するということは、
昨年よりも今年、今年よりも来年、
今の仕事の質を見直し、
自分の能力の向上を図っていかなければならない。
ベア、定昇をなくしてしまったことによって、
経営者、社員ともに
甘えを生んでしまった。
成果主義は聞こえがよかった。
誰も反対できない。
(反対する人は能力がないように思われてしまうからね)
しかし、成果主義に以降した時に、
高い成果を上げることができる社員を育成する
仕組みを同時に立ち上げた会社は皆無だし、
高い成果を出そうと努力した社員も少なかった。
結局、成果主義はただの結果主義になってしまい、
同時に導入された目標管理制度によって、
目先の短期的な目標にしか動かない、
評価しない体制になってしまった。
結果だけ評価する成果主義は
評価する人はラクですよね。
結局、日本の経済力は落ちてしまい、
私の感覚では、
20年前の東南アジア諸国と同じレベルになってしまった。
(これは決して、東南アジアを非難している訳ではない)
ベア、定昇が機能していれば、
日本の企業のステージはもっと上がっていただろうし、
ベア、定昇に耐えられない企業や産業は衰退し、
新しい産業がもっと栄えていただろうと思う。
しかし、何事も遅すぎるということはない。
今からでも、勇気を持ってベア・定昇を復活させる
企業(そのような勇気を持つ経営者が)
が増えてくることを望んでいる。
もちろん私も会社を経営していて、同じことを考えている。
ベアも定昇もなければ、今年はどこまで会社を成長させるか、
社員の生活を豊かにすることができるのかを
真剣に考えることが少なくなってしまうだろう。
感じることがある。
それは、
”成果主義”が企業を弱くしたのではないか。
ということである。
能力があって、高い成果を上げた社員と
あまり成果を上げることができなかった社員の
差を大きくする。
この考え方は間違っていない。
しかし、同時にベアと定昇を廃止してしまった
ことが大きな問題ではないだろうか。
ベア・・・給与全体のベースアップを行うためには、
企業全体の生産性を上げていかないといけない。
そのために経営者は、競合各社はもとより、
世界全体の環境の変化に敏感になり、
先手先手を打っていく必要がある。
つまり、経営に緊張感が生まれる。
また、海外の安い労働力をベースにした
安い製品に対抗するためには、
自らのポジションを変えるか、
新たな収益源を生み出さないといけない。
単に社員の賃金を据え置いて、
海外の安い労働力と競争する、
という発想にはならなかったはずだ。
定昇も同じ。
1年間の仕事の成果によって、
定期昇給するということは、
昨年よりも今年、今年よりも来年、
今の仕事の質を見直し、
自分の能力の向上を図っていかなければならない。
ベア、定昇をなくしてしまったことによって、
経営者、社員ともに
甘えを生んでしまった。
成果主義は聞こえがよかった。
誰も反対できない。
(反対する人は能力がないように思われてしまうからね)
しかし、成果主義に以降した時に、
高い成果を上げることができる社員を育成する
仕組みを同時に立ち上げた会社は皆無だし、
高い成果を出そうと努力した社員も少なかった。
結局、成果主義はただの結果主義になってしまい、
同時に導入された目標管理制度によって、
目先の短期的な目標にしか動かない、
評価しない体制になってしまった。
結果だけ評価する成果主義は
評価する人はラクですよね。
結局、日本の経済力は落ちてしまい、
私の感覚では、
20年前の東南アジア諸国と同じレベルになってしまった。
(これは決して、東南アジアを非難している訳ではない)
ベア、定昇が機能していれば、
日本の企業のステージはもっと上がっていただろうし、
ベア、定昇に耐えられない企業や産業は衰退し、
新しい産業がもっと栄えていただろうと思う。
しかし、何事も遅すぎるということはない。
今からでも、勇気を持ってベア・定昇を復活させる
企業(そのような勇気を持つ経営者が)
が増えてくることを望んでいる。
もちろん私も会社を経営していて、同じことを考えている。
ベアも定昇もなければ、今年はどこまで会社を成長させるか、
社員の生活を豊かにすることができるのかを
真剣に考えることが少なくなってしまうだろう。