日本がカメルーンに勝利してから、
サッカーと組織論に関する話題が増えています。
その内容は、個人技に対抗するために組織で戦う。
だから、組織戦略が必要という論調がほとんど。
しかし、本当の強い組織をつくるためには、
個人の力を徹底的に高めることが必要だし、
突出した個人を育成できる組織がなのです。
強い個人をつくることが先で、
組織はその次にくる。
強い個人が育たなければ、
強い組織は作れない。
組織ありきではない。
何度か書いていますが、
そうでなければ、
個の強みを消す組織になってしまう。
組織のために、個人の力を発揮することをセーブしてしまう
ようになってしまえば、本末転倒。
強い個のぶつかり合いが、
強い組織をつくる。
強い個がぶつかり合うから
強いマネジメントが必要。
これも、何度か書いていますが、
マネジャーが個人の力を伸ばすために必要なことは、
成長する場を与えて、能力を引き出すことであり、
ただ「褒める」などという小手先のテクニックに走っては、
絶対に強い組織をつくることはできない。
強い組織をつくるためには、
時には非情と思われる判断が必要になるのです。
本当のマネジャーはそれができなければいけない。
さらに、強い組織であり続けるためには、
成長がとまったベテランは、
第一線から退いて、
成長過程にある若手を入れるべきなのです。
そして、実戦(真剣な勝負)を通して成長させる。
これができれば、強い組織をさらに強くすることができる。
しかし、選手自身はそれができない。
それができるのは、強いマネジャーだけなのです。
組織が常に成長し続ける状態にあり、
かつそのメンバーがお互いに認め合い、
違い(個性)を受容し合えることができれば、
これほど強い組織はない。
明日のオランダ戦も、
ひとり一人が、まず個人の力を最大限発揮できるか
が重要なポイントになるはずです。
組織のため、という言い訳で個を消す選手がいないことを
祈ります。