マネジメントや組織作りを語る時に、「叱る」「褒める」ということ、
正確に言うと「叱り方」「褒め方」をテクニック(ノウハウ)として語られることがありますよね。
「1回叱るためには、3回褒める」
「叱る時は、個別に。褒める時は全員の前で」
「叱ると怒るは違う」
本当にそれで、組織はうまく回りますか?強い組織を作ることができますか?
叱る時には本気で叱る。感情が表に出て怒ってもいいじゃないですか!
褒める時も本気で褒める!それでいいじゃないですか。
そこにテクニックとかノウハウを持ち込むから、叱ることも褒めることもできない
感情を表に出さないロボットみたいなマネジャーになってしまうし、
ロボットに育てられた部下もロボットになってしまう。
日常のビジネスシーンを思い出してください。部下のことを本気で怒りたい時って
どのくらいあるますか?多くのマネジャーに聞くと、今まで1回ありました。2回です・・・。
そう、実はそんなにないんです。だからこそ、その時は本気で叱る、怒る。
そのような質問をすると、こんなことを聞いてくる人がいます。
「部下を叱ることができません。どうしたらいいでしょうか?」
そんな人はマネジャーを辞めましょう。
「叱ったら、部下が辞めてしまいます。どうしたらいいでしょうか?」
そんな部下には辞めてもらいましょう。
大切なことは、叱り方でも褒め方でもなく、普段からきちんと会話をして
部下のことをしっかり見ているか。自分の意思を伝えているか。ということです。
どんなにテクニックを駆使しても、自分のことを見ていない人から叱られても
(褒められても)効果はありませんよね。
日本人力を使って表現すると、部下の人格を認め、礼を尽くしているか。
ということになります。上司部下の関係であっても礼を尽くすこと。
そんな上司から叱られたら、部下も気付くし、周囲もわかってくれます。
本気で部下のことを考え、礼を尽くしていれば、叱るべき時は自然に叱ることが
できるし、叱られて辞める部下もでてきません。
日本人力が高い、そのような組織・そのようなマネジャーを増やしていきたいものです。